なぜ息は苦しくなる?
「なぜ息を止めると苦しくなるんだろう?」
ふと、こんなことを考えました
もちろん呼吸をしないと、
酸素不足になって窒息死してしまいます
でも少し呼吸を止めたくらいで、
すぐに苦しくなるのはなぜなんだろうと思ってしまったわけです
実は体にはいろんなセンサーがついているんですね
酸素の量が減っていないか、二酸化炭素の量が増えていないか
体内のセンサーが目を光らせています
酸素が減ってきたり、二酸化炭素が増えてきたりすると、
酸素を取り込もう、二酸化炭素を吐き出そうとして
「呼吸しなさい」という司令が出ます
こうして、体内の酸素や二酸化炭素の量をコントロールしようとします
まだ呼吸に余裕があっても体は異変を感じてくれているんですね
このうち、先に働くセンサーは二酸化炭素のセンサーになります
酸素が減ったことよりも、二酸化炭素の増加の方に反応するんですね
ですから、
息を吸った状態で限界まで息を止めても
とりあえず、息を吐くだけで楽になります
もちろん、すぐに吸いたくなりますけど(^^;)
ちなみに二酸化炭素は全部吐き出そうとしているわけではありません
血液中や体内のあらゆる所に一定量存在しています
大きな理由としては、
血液のpHバランス(酸性とアルカリ性のバランス)
の調整に影響しています
pHは常に一定に保たれなければなりません
多すぎても、少なすぎても体にとっては良くないんですね
ただ、必要以上に増えた二酸化炭素を排出しているということなんです
そもそも植物にとっては二酸化炭素は貴重な栄養源
彼らからすると、
なぜ人間は二酸化炭素を大事にしないんだろ~
と思っているかもしれませんね(^^)